ダボール・ブルケタはブルケタ&ジニチ&グレイ社の取締役副会長兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーです。ブランド名で知られる同社は、グレイグループの世界ネットワークにおいては、生産デザイン・小売デザインの中核企業、オンラインショッピングの中核企業です。同社は1995年、ダボール・ブルケタとニコラ・ジニチ(Nikola Žinić)によりブルケタ&ジニチOM(以下B&Ž)という名で創設されました。まだグレイグループに加盟していなかった頃の話です。B&Žは広告・デザインの分野で450以上の賞を受け、『アドバタイジング・エイジ』誌では2014年のベスト小規模代理店に選ばれ、『キャンペーン』誌では世界をリードする独立系広告代理店のひとつとして紹介されました。2012年には、エフィー賞につながる国際的な宣伝効果指標で世界2位にランキングされています。こうした経歴を背景にブルケタは、ニューヨークのクレスタ賞で終身大審査員の任にあるのをはじめ、レッド・ドット、D&AD ロンドン、ニューヨーク・フェスティバル、グラフィス、ヤング・ガンズ、ヒルブランドといった数々の栄誉ある競技会において審査員を務めてきました。さらにブルケタは、ロンドン国際広告デザイン賞では東欧出身者初の審査員となりました。
ニコラ・ジニッチは、ブルケタ・アンド・ジニッチ・アンド・グレイ――グレイグループにおけるブランド、製品およびリテールのデザインハブ、デジタルショッパーハブ――の共同チェアマン兼最高クリエイティブ責任者です。グレイ加入以前、同エージェンシーはブルケタ・アンド・ジニッチOMと呼ばれており、1995年に彼とダヴォル・ブルケタが共同で創業しました。同エージェンシーは450以上の広告およびデザインアワードを受賞しています。2014年、アドバタイジング・エイジ誌はB&Žをインターナショナル・スモールエージェンシー・オブ・ザ・イヤーに、Campaign誌は世界をリードする独立エージェンシーに選出しました。2012年、B&Žはグローバル・エフィ・エフェクティブネス・インデックスの独立エージェンシー部門で第2位にランク付けされました。彼はツーリズム&ストラテジー・アワードを受賞(Best Digital)したモバイルアプリZagreb Be Thereのクリエイティブ・ディレクターを務めました。また、ユーロエフィおよびエフィクロアチア・アワーズの審査委員を務めています。ニコラはザグレブ大学の建築学部でデザインを学びました。
Siniša Waldinger氏は、Bruketa&Žinić&Grey社のエグゼクティブクリエイティブディレクターであり、マーケティングとコミュニケーションの分野で23年の経験を有しています。
広告業界でのキャリアをBBDO Zagreb社で開始し、もともとはコピーライターでしたが、エグゼクティブクリエイティブディレクター、株主、同社のクリエイティブさにおける評価に責任を持つ取締役となりました。
同氏のポートフォリオには、Karlovačko pivo社(ハイネケン)、Croatia Insurance Company社、Zagrebačka banka社(ウニクレディトグループ)、Addiko Bank社、インテーザ・サンパオロ銀行、アメリカン・エキスプレス社、ペプシ社、リグレー社、クロアチア政府観光局、ドクター・エトカー社、ヘンケル社、アディダス社などの顧客やブランドがあります。また、数々の専門的な賞を受賞しており、クリエイティブさを競う多々のクロアチア内や国際的なコンテストでは審査員を務めています。
ダムジャン・ゲーバーは、クロアチアのザグレブに本社を置くブルケタ&ジニッチ&グレーの姉妹エージェンシー、ブリガダ社の共同創業者兼CEOです。ダムジャンは2006年にザグレブ大学で建築学の学士を取得した後も、引き続き東京、デルフト、テルアビブで学問を追求しました。13年以上にわたる専門的な経験において、ダムジャンは空間的なコミュニケーションやユーザー体験と同時に、ブランドと消費者の心理学にも専門的に取り組んできました。そのため彼は、SEヨーロッパにおける機能的リテールデザインのパイオニアになりました。2010年、ダムジャンは建築とデザインのプロジェクトに対する取り組みに学際的・総合的アプローチを採用する目的で、ブリガダを創業しました。アーキテクト、デザイナー、行動心理学者、小売コンサルタントと協力し、ダムジャンは地域および海外の大手クライアントのために200以上の店舗やオフィス、イベントのインテリアをデザインしてきました。ダムジャンのクリエイティブで強力なリーダーシップの下、ブリガダは最も多くの賞を受賞したクロアチアの経験豊富なインテリアデザイン・エージェンシーになりました。2018年に開催された最も権威のある建築フェスティバル「ワールド・アーキテクチャ・フェスティバル(WAF-INSIDE)」では、クロアチアで初めて最終選考まで残った企業として同社に注目が集まりました。
マーサ・イワノフはブルケタ&ジニツ&グレイのクライアントサービスディレクターです。彼女は食品、飲料、金融、小売り、自動車、医薬品、政府機関などの分野のクロアチア国内外のクライアントを対象に広告、ブランディング、マーケティング業務を行い13年の経験を積んできました。経済学の学位を持っており、TNTエクスプレス・デリバリー・クロアチアで3年間販売及びマーケティングの仕事をした後、コンサルティング会社でクロアチアの有力クライアントのマーケティングプロジェクトに取り組みました。2007年から広告代理店で働き、現在はブルケタ&ジニツの以前からのクライアント関連の業務を担当、その拡大を図っています。クライアントの戦略を開発し、クライアントとの関係を築き、クライアントの目標とするものを届けるのが彼女の仕事です。彼女の経験は、コミュニケーション戦略の開発・実施、クリエイティブ業務、メディアプランニング、メディアバイイング、イベント、PR、普及・啓蒙キャンペーンの分析やデザインなど多岐に渡ります。
Matija Mandić氏は、Bruketa&Žinić&Grey社の財務担当取締役であり、以前は、最も成功を収めたクロアチア企業の一社であるアトランティク・グルーパ社で5年間勤務していました。
同氏は、当初、インベスターリレーションズ・事業開発部門のファイナンシャルプランニング&アナリシスマネージャーに指名されましたが、昇進となり、モスクワのAtlantic Brands社での財務担当取締役、ハンブルクのAtlantic Multipower Germany社でのヘッドオブコントローリング、そして最終的にはSDU Zone West社内の販売部門の一部門で財務担当取締役を務めました。同氏のキャリアは、PricewaterhouseCoopers Croatia社でスタートし、監査・アドバイザリー部署でアシュアランスアソシエイトやシニアコンサルタントを5年間務めました。アナリシス&ビジネスプランニング専攻の経済学で学士号を取得しており、また、米国認許法人会計士協会の公認会計士でもあります。
ヴァレンティナ・ブガリンはブルケタ&ジニツ&グレイの営業ディレクターとして、ハイネケンクロアチア、コカコーラ、その他中欧・東欧諸国の5つのブランドを担当しています。彼女の責任は、プロジェクトのプランニング・開発・実施、チームの統括、クライアントサービス、予算計画策定、コスト分析、業務収益性管理、新ビジネスなどにまたがっています。ヴァレンティナの経験は、コミュニケーション戦略、マーケティング・コミュニケーション、産業用包装やグラフィック包装の開発、企業やブランドのビジュアル・アイデンティティ、オンラインの通信プラットフォームなど多岐にわたるものです。これまでザグレバツカ・ バンカ (ユニクレジットクループ)、クロアチアインシュランス社、プリヴァ (医薬品)、ポドラフカ (食品) 、クロアチアパラリンピック委員会などのクライアントを担当してきました。ヴァレンティナの担当したプロジェクトはエフィー賞の銅賞2つ、銀賞1つ、MIXXクロアチア、イデヤX クロアチアン・ナショナル・クリエイティビティ・アウォード4つを獲得しています。